
はじめまして。こんにちは。早稲田大学映画研究会インカレ生、大学1年の者です。ブログ内での自称表現は「私」とさせて頂きます。
今回は、私が映研に入る前と、入ってから現在までの経験などを紹介できたらと思います。
私は、映画はそこまで詳しくありませんが、映画を作ってみたいという気持ちだけで、今年の4月に入会しました。
映画・ドラマ制作に興味を持ったきっかけは、小学6年生の時に観た、「家族ゲーム」というドラマの再放送でした。あるシーンで、4人家族が崩壊して、4人それぞれ家にあるものを破壊するシーンがあります。お母さんは食器を棚から出してひたすら落とし割り続け、お父さんはゴルフクラブでテレビを壊し、息子2人はソファーのクッションを引き裂いたり、壁紙を破いたり、など、とても衝撃的なシーンです。私はこれを観たときに、衝撃を覚えたのはもちろんですが、それと同時に「家具がもったいない!」と、もどかしい気持ちになりました。「さすがにCGではないし、本当に壊してるのか・・・。」と、子供だった私はこれがきっかけで、ドラマ制作に興味を持ち、それからはドラマや映画を鑑賞するときは、メイキング映像を観るまでがワンセットになりました。そして次第に、俳優の方々よりも、監督や脚本家などのドラマ・映画制作を支えている、縁の下の力持ちの方たちに漠然とした憧れを持つようになりました。
中学・高校の時は、邦楽洋楽問わずロックバンドに夢中でライブに度々足を運ぶライブキッズでした。ドラマ・映画からは距離を置いていましたが、縁の下の力持ちの人たちへ憧れは変わりませんでした。ロックバンドの縁の下の力持ちは、安定したリズムでビートを刻み、音全体を支えているドラムでしょう。当時の私は小学生の頃に習っていたドラムをまた習い始めたほど、バンドにのめり込み、一時期はプロドラマーを夢見るほどでした(笑) しかし、大学受験を境にして、ドラムに触れる機会は少なくなりました。そして、高校を卒業して、大学生になり、まだやってみたいけれど経験したことがないものは何かを考えたときに、映画制作が真っ先に思い浮かび、映研に入会して今に至る、という感じです。
入会してから、6ヶ月ほど経ちますが、すでに新しい経験をたくさんさせてもらいました。上級生の撮影にスタッフとして参加したり、演技ワークショップに参加したり、このブログを書かせてもらったり、そして、新入生企画を進めたり・・・。
私の新入生企画で作っている映画は、会話中心の15分程度の短編映画です。無意識の固定観念を映画の中で描きたくて、この映画を制作しようと思いました。ここで質問です。ブログの最初で私が名前も名乗らずに、今こうして書き進めていますが、私は男でしょうか、それとも女でしょうか。私の過去を述べている部分で無意識の固定観念が働いていた方も中にはいるのではないでしょうか。私が制作している短編映画の内容もこんな感じです。
私が新入生企画を始めたのは7月頃でした。脚本の制作にはあまり時間はかかりませんでしたが、スタッフ・キャスト集めには相当苦戦しました。特に、キャストがなかなか集まらず、外部でも募集をかけて、やっと9月に全員集めることができました。正直、こんなに大変だとは思っていませんでした。直接面会することをあまり積極的にできないコロナ禍で、メールやLINEで文字のやりとりだけで顔も分からない相手と交渉や約束などをするのはとても怖いです。信頼関係も築けているのかよく分からず、撮影日が近づくにつれ、「本当にみんな来てくれるのか・・・。」と、毎日不安でいっぱいでした(笑) しかし、それと同時に感謝もたくさんありました。映研の上級生の方から、脚本の書き方のアドバイスをたくさん頂いたり、撮影前日に一緒に機材点検をしに行ってくれたり、機材の使い方を一から教えてくれたりと、本当に多くの方に助けて頂き、感謝で溢れています。
そして迎えた撮影1日目でしたが、ここで少しハプニングが起きてしまいました。撮影で使う会議室の当日予約をしに、映研で知り合った早稲田生の友達と早めに学生会館に行きましたが、すでに映研の枠で別の方が予約していました。このままだと、1日目の撮影ができなくなってしまう状況でしたが、一緒に来てくれた友達や、先に予約をしに来ていた映研の方が協力してくださり、なんとか、予定通りに撮影で会議室を使えることになりました。
そして、撮影中に自分が「監督」と呼ばれることに戸惑いながらも、無事に撮影を終えることができました。キャストの方たちが、私の書いた脚本に感情と動きを加えて、演じている様子がとても新鮮で、感動しました。
映画の舞台挨拶などで、「多くの人に支えられて完成させることができた。」と、俳優の方々が言うのをよく耳にしますが、この新入生企画を通して、本当にその通りだな、と実感しました。まだ、私の新入生企画は続きますが、この時点で関わってくれた方に感謝を伝えたいです。ありがとうございます!
少し支えられすぎた気もするので、次回は縁の下の力持ちになれるように頑張ろうと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
以上、早稲田映画研究会インカレ生、大学1年の長岐真悠子がお送りしました。
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