こんにちは、今春から映研に入りました1年の宮内彩夏です。
このたび、早大映研とワセプロさんとのコラボ企画のお話が上がり、約4ヶ月にわたる打ち合わせ・準備・撮影期間を経て、ついに今月の初め、ワセプロさんの主催するWaseda Collectionの単独オンラインイベントにてコラボMVが無事上映されました。企画担当、と言ってしまえばとても大層なものに聞こえるのですが、映研とワセプロさんの橋渡しのような役割として今回の企画に携わらさせていただいた私が、今回のMV制作についてレポートさせていただきたいと思います。
思えば今夏の初め頃、幹事長の柴崎さんからのお声掛けで、右も左も分からないまま映研製作部に参加させていただき、今回の企画に出会いました。ランウェイを歩くワセコレのモデルさん達が出演する、ストーリー性のあるMVを制作したいとのワセプロさんのご意向により、直接映画研究会にお声が掛かり、今回のコラボ企画が発案されたとのことでした。それまで私は特に活動もせず、普段から映研でがつがつ映画を撮っている先輩方などを見て、やはり映画への熱量がすごい...さらにそれを行動に移していてとてもすごい...と圧倒されるばかりでしたが、他サークルとのコラボという新しい形での活動は、「自ら映画を撮るというよりかは映像制作のプロセスを俯瞰していたい」という掴みにくい入部理由を持つ私にとってとても魅力的でした。
手始めのミーティングでは、「映画の主人公のようにモデルひとりひとりが輝くステージ」「青春」「キャンパスライフ」といったテーマを土台に、1年を通した春夏秋冬の季節感、コロナウイルスによる生活の変化を映し出した映像というイメージが挙がり、大きな像が出来上がりました。映研製作部からは私以外にもう1人メンバーがいたのですが、その他に映研から監督、演出、カメラマン、編集など制作要員、そしてシーンに必要なエキストラを集める必要があるとのことで、挙がったテーマとイメージとともにスタッフ募集、エキストラ募集を行っていきました。
映研では普段からLINEグループに撮影スタッフやエキストラを募る連絡が来るもので、それまでの私は、部員の皆さんの多種多様な作品案に目を通すことができて面白いな〜すごいな〜みたいな軽い気持ちで見ていたのですが、集める側になるととにかく必死でした。なんせグループにはほぼ毎日とめどなく募集が来るので、その山になんとか埋もれないようにと長文にしてみたり、イメージ動画を添付してみたりして口煩く募集を行い、、なんとかメンバーが集まりました。
学年も撮影経験も異なる幅広い層から色豊かなメンバーが集まり、具体的に撮影日程や絵コンテなどの情報が整ってゆきました。ワセプロの濱口さんの統括のもと、8月の下旬に本格的に撮影がスタートし、最終動画期限が9月中旬ということで全体的に駆け足のスケジュールとなりましたが、濱口さんを筆頭に着々と撮影が進んでいきました。私自身は撮影には参加しなかったのですが、「春」のビラ配りシーンの撮影日にエキストラの一員として参加しました。
それまでオンライン上、LINE上のみでやり取りをしていた撮影メンバーと会うのはなんだか嬉しくて1人で勝手に感動していました。当日は撮影場所の早稲田大学早稲田キャンパスの銅像前に、撮影メンバーに加えワセコレのモデルさん、約25名にわたるエキストラ、ワセプロさんからのヘルプの方が集結し、大掛かりな撮影となりました。前情報少なめで集合時間と場所を頼りに参加したエキストラの方々の待ち時間などが少し心配でしたが、皆さん同士でつらつらとお話して、最後のシーン撮影時には自然な笑顔が映るほど居心地良く参加していただけたのではと思います。私もそのお話に参加していましたが、参加のきっかけは皆さん様々で、映研からの参加者の方々に加え、中にはワセプロさんのインスタでの募集を見て参加した方などもいて、SNSでの拡散の大切さを身に染みて感じました。ワセプロさんのSNSと映研のSNSは良い意味で味が全く違いますが、(そこが好きです)今思えば、私が映研に入会したきっかけも、公式Twitterでの情報を見て新歓に参加したのが始まりだったなと思います。単なる興味を「参加」という機会で形にすることができる一つの手段として、メディアの持つ人々の垣根・空間を超えた影響力ってすごいです。映画もそうですが、メディアってやはり人と人のコミュニケーションツールだと改めて感じました。
その日の撮影はそんな感じでとてもアットホームな雰囲気で進められ、楽しく終わりました。私はエキストラとして参加してくれた友人とともに少し残ってそのあとの撮影も見学していましたが、カメラの映り方がやはり上手なモデルさん達と、そのモデルさんたちの自然な表情を捉えるカメラマンの方々の相乗効果で、とても密度の高い映像が撮れたと思います。サークル同士のコラボで互いの強みを活かすことができていて、見ているこちらもわくわくするような現場でした。
そして遂に10月1日、YouTubeにてワセプロさん主催のWaseda Collection単独公演が配信され、今回のコラボ制作MVが上映されました。当日に初めてフルでMVを見させていただきましたが、当初挙がっていたテーマ通り、本当にモデルさん一人一人が主人公になっていて、コロナウイルスによる生活の変化を描きつつも日常を取り戻しつつあるポジティブなメッセージとともに青春を映し出した、今だからこそ撮ることができた素敵な作品に仕上がっていました。また何年か後に見返しても、今を思い出して懐かしくなりそうな映像だと思います。改めて、企画発案から撮影までサポートしてくださった濱口さんをはじめとするワセプロのみなさん、モデルの方々、案を形にしてくださった映研の撮影メンバーの皆さん、そして撮影に協力してくださったエキストラの皆さんの他にも、今回の企画に関わっていただいた全ての皆さん、本当にありがとうございました。皆さん一人一人の力で今回の企画が完成できたと思います。そして、私をこの機会に引き込んでくださった幹事長の柴崎さん、製作部のみなさま、貴重な経験をありがとうございました。
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